導入事例
導入事例
神奈川県大和市 モミヤマ幼稚園 様
「うるまも」は、「一人一人の個性を尊重しその能力を伸ばしていく」などの教育方針を掲げ、地域に根差した保育を行う モミヤマ幼稚園様とともにULVANIACが開発いたしました。導入に至るまでの経緯から導入後の効果や展望まで、お話を伺いました。
ULVANIAC:
モミヤマ幼稚園様のICT化への思いや背景について詳しくお話しいただけますか?
モミヤマ幼稚園様:
幼稚園業界全体に目を向けるとICT化の遅れを感じることが多く、ICT化の新たな風を吹き込みたいという思いが常にありました。幼稚園の職員がしなければならない雑務に充てる時間を減らし、子どもたちと接する時間を増やすための施策を常に考えています。
ICT化についてULVANIACさんと話す機会があった際に、安全点検のアイディアについて話題に上りました。実際の開発となると気後れしましたが、ULVANIACさんが開発を主導してくれたため、開発の第一歩を一緒に踏み出しました。
ULVANIAC:
モミヤマ幼稚園様の置き去り防止に対する思いやバスの事故防止への課題意識を教えてください。
モミヤマ幼稚園様:
幼稚園を運営する立場として、子どもたちの安全には常に気を配っています。
事故が起こらないように、ヒヤリハットを見逃さないように、常に警戒をしていますが、人的ミスを防げないという知見から、「補助的な」システムの必要性を感じていました。
園児が通園バスに置き去りにされる事案が発生するよりも前から、バスの事故を未然に防ぐための課題を意識していました。事故の報を受けて、置き去り防止の支援をICT化する取り組みの優先順位を上げました。
ULVANIAC:
モミヤマ幼稚園様の運用に即した要件ついて教えてください。
モミヤマ幼稚園様:
モミヤマ幼稚園では、バスの駐車場が園から少し離れているため、置き去りを検知した際は音以外の通知方法が必須でした。ULVANIACさんとのシステム化協議の中で、メールでの通知をシステム化できるとの提案があり、システム化して貰いました。また、実際の園の運用に即して、メール設定や置き去り検知開始までの時間など、柔軟な設定を可能とすることにより、各園の運用に容易に組み込めるように配慮しました。
ULVANIAC:
システム開発段階にて、モミヤマ幼稚園様のご協力のもと、フィールドテストを実施させていただきました。
フィールドテストの結果や効果について具体的なご意見をお聞かせください。置き去り防止や職員のストレス軽減にどのような効果がありましたか?
モミヤマ幼稚園様:
モミヤマ幼稚園では送迎等でバスを利用した際の運用手順として、以下の置き去りの確認をする3ステップを必須としています。
・バスから園児を下した際、同乗職員による置き去りナシ確認
・バスを停留所に駐車した際に、運転手による置き去りナシ確認
・運転手ではない責任者による、バスの停留所による置き去りナシ確認
このうち、最後のステップについては、補助的な役割であるため今回の「うるまも」に置き換えることが出来ると判断しました。責任者がバスの停留所まで出向き、すべてのバスの中を確認するのに1回30分はかかります。少なく見積もっても1日1時間、1ヶ月で20時間以上の時間削減効果がありました。
他にも、幼稚園職員は常に事故を警戒する観点からも、精神的なストレスがかかります。「うるまも」を導入することにより、置き去りリスクの軽減とあわせて、職員に安心感を提供できる材料が増えました。また、心理的負担の軽減にも貢献しています。
今後はこの安心感を保護者の皆様にも提供できればと考えています。
ULVANIAC:
今後の「うるまも」についてお話しいただけますか?
モミヤマ幼稚園様:
今後「うるまも」に期待するアイディアはたくさんあります(笑)
バスの位置情報の提供や防犯対策をはじめ、どんどん進化していってもらいたいです。今回の置き去り防止支援機能については、他園からのアイディアや運用面のフィードバックを集め情報の提供をしていきます。
今後とも一緒に改善していきましょう。
ULVANIAC:
これからも現場のニーズに即したシステム化の提案を行い、園内の安全性向上、運営の効率化に寄与出来るように尽力いたします。
ULVANIAC:
最後に、ULVANIACをご指名いただいた理由をお聞かせいただけますでしょうか。
モミヤマ幼稚園様:
ULVANIACさんが既に持っていた防犯システムをベースに開発することで、短期間での導入が可能であることが大きな魅力でした。また、私たちの要望に対して迅速にプロトタイプを作成していただき、打ち合わせを重ねるごとにさまざまなアイデアが生まれ、いつの間にか共同開発のような形になりました(笑)。
ULVANIAC:
ありがとうございます。
システムインテグレータ冥利に尽きます。今後は、「うるまも」にとどまらず、さらに園内の安全性向上、運営の効率化に寄与できるように尽力いたします。